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展覧会情報


はまぐちさくらこ展 ―STORY―

はまぐちさくらこ
2008/6/18〜2008/7/5  
11:00〜19:00  但し:日曜・月曜は休廊
YOD Gallery  大阪老松町



展覧会案内

近年の日本の現代美術界は、次世代を形成すべき1980年代生まれの作家の台頭が目覚しく、その才能を如何なく発揮していいます。その世代を代表する作家の一人、はまぐちさくらこの個展を開催いたします。彼女は子供のお絵描きを思わせる純粋無垢な画風と独特のセンスで、GEISAI 5 金賞(2004年)、みづゑ絵本大賞・みづゑ大賞(2005年)を受賞するなど、その評価は日増しに高まり、次世代の日本の現代美術を担う作家といっても過言ではありません。 直感的な色使いと独特のモチーフで構成される彼女の絵画作品は、「絵」と呼ばれるものを描き始める幼年期の体験を喚起させる、いわば画家の原点を象徴するものとして評価されてきました。またアクリル絵具でキャンバスや紙に描かれるモチーフには、人物とさまざまな生き物が触れ合うものが多く見られます。この情熱的な筆のタッチと原色をふんだんに使った色使いに彼女のユニークな世界観が加わることによって、独特の親近感溢れる世界を生み出しています。 当展では精力的に個展を開催している彼女の、従来のお祭り的インスタレーションスタイルではなく新たな展示スタイルで、作品をご紹介いたします。絵画作品は全て20号以上のキャンバスによる大作で構成し、作品各々に彼女の独自性のある物語を設定し、視覚的なものとしての絵画に加えてその中に込められた物語を文字として空間に散りばめ、双方をじっくりとご鑑賞いただける空間構成にて展示いたします。また会期中には、弊廊の外壁にて随時ライブペインティングも開催いたします。 これまでの彼女の評価は、独特の色使いと筆致、そして作品群をカオス的に空間に埋め尽くす手法など視覚的なものに偏っているように思えます。しかし彼女の作品が持つ本来の特徴は、描きこまれたモチーフたちが織り成す独特の物語性にあります。みづゑ絵本大賞で定評のある彼女が紡ぐ散文詩的な文字による物語では、そこに登場する人物と不思議な生きものが現実と空想の境界のない世界で戯れています。一見つながりのないように見える対象間の関係は、実は全てが蜘蛛の巣のように連鎖しており、それらは彼女の絵画の中にも現れています。記号のように散りばめられた大小の登場人物または生きものは、豊かな色彩と強弱ある線の重なりによって包み込むように形づくられ、無関係のように見える個々の対象が、ゆるやかながら強固な絆を持って結びついて一つのハーモニーを奏でています。それぞれは断片でもあり集合体でもあるのですことに、当展で気づいていただけることでしょう。一つ一つの絵画作品とそこに込められた物語を共にじっくり味わいながら、人類の持つ根源的なダイナミズムを感じさせてくれる、はまぐちさくらこの世界をぜひお楽しみください。
「はまぐちさくらこ ライブペインティング」 会期中随時

弊廊外壁に大きなパネルを設置し、作家在廊日ごとに作家自らの手で描き、作品を仕上げていきます。 会期初日からスタートし、7月5日の会期最終日に一つの作品を完成させます。
はまぐちさくらこ プロフィール

1981年、京都府に生まれる。2001年、京都嵯峨美術短期大学卒業。2002年『GEISAI 2』において奈良美智個人賞を受賞。以後2004年の『GEISAI 5』で金賞、2005年の『みづゑ』絵本部門大賞・みづゑ大賞を続けて受賞するなど、次世代の注目作家として脚光を浴びている。発表活動も断続的におこなっており、近年は年5回以上の個展・グループ展に出展し、制作のスピードと想像力の豊かさには驚かされるものがある。 Artdish g、アートスペース羅針盤、ビリケンギャラリー(以上、東京)、ギャラリーはねうさぎ(京都)、浜崎健立現代美術館(大阪)などで個展開催。

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